Canon NEWキャノネットQL1 キャノネットの小型化


凝縮した結果の小型化
初代キャノネットから続いた大型モデルも、この前のモデルキャノネット28より小型化される。その28のボディに1.7のレンズを搭載したのがこのモデルである。
発売は昭和44年の7月、僕が10歳で小学校4年生の頃。その頃にこんないいカメラがあったなんて知らなかったし、知ってても買ってもらえるなんて事はありえなかった。とにかく高価なものであったわけだ。資料を調べると価格は現金で27000円とある。その横に定価28400円とあるのはおそらく月賦の価格であろうか。今の値段に換算すれば3倍ではきかないだろう。
このカメラはよくできたカメラである。レンズもよくてホットシュ−も付いていて、もちろんQL機構。かなり売れたのだろう。
一時期アメリカのジャ−ナリズムの間でこのシリ−ズの中古を必死に探しているときいた事がある。
それくらいに評価の高いカメラである。

みのかんのNEWキャノネットQL17
これは入手したのはだいぶ古い。10年ほど前だろうか、メイン機として一時は使っていた。撮影機材は一眼レフとこのカメラの2台である。スナップ専門カメラとして重宝した。祭りやイベントがあると子守かたがたわくわくしながら出かけたものである。一番ノリにノッている時期で、まだカメラを集めるなんて事は考えてもいない頃である。
モノクロが中心だったがカラ−ももちろん沢山撮っている。まったく不満のない描写であった。

カメラに惚れ込むということは、最初の付き合いが大事であると思っている。最初にいい写真が撮れると、すぐにこのカメラはいいということになるが、最初にいい写真が撮れないとこのカメラは駄目だという事になると思う。たとえそれが撮影者の失敗であってもである。そんな意味ではいい付き合いをしたカメラといえる。

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